つまり、被験者は存在しないはずの幽霊のような声を聞いていたことになります。
この幻聴は、自分の声よりも他人の声を聞いたときに有意に見られました。
これはゲームの起動音楽など私たちが日常でもよく耳にする短いメロディーと、最初の一音が同じビープ音や雑音を聞いたとき頭の中で勝手にそのメロディーが再生される現象に似たものだと言えるでしょう。
そこに誰かの気配が加わることで、いない誰かの声を聞いたという錯覚が生じると考えられます。
以上の結果について、研究主任のパボ・オレピック(Pavo Orepic)氏は、脳がロッドのタイムラグにより発生した「背後の気配」とノイズ中に含まれたランダムな音程が何度も聞いた声の高さと結びついて、被験者に「存在しない誰かの声」を聞かせてしまった可能性があると述べています。
暗い夜道を歩いていてヒューと吹いた風が人の声に聞こえるのも、脳で似た現象が起きているせいかもしれません。
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参考文献
Ghost Illusion Created in the Lab
https://neurosciencenews.com/neuroscience-tle-sensorimotor-ghost-illusion-1494/
It’s Behind You! Robot Creates Feeling of Ghostly Presence
https://www.nationalgeographic.com/science/article/its-behind-you-robot-creates-feeling-of-ghostly-presence
元論文
Robotically-induced auditory-verbal hallucinations: combining self-monitoring and strong perceptual priors
https://www.cambridge.org/core/journals/psychological-medicine/article/roboticallyinduced-auditoryverbal-hallucinations-combining-selfmonitoring-and-strong-perceptual-priors/1C33D245D2ED30F9E8CAFCAE88E07681