当面の最大の見せ場はウクライナをめぐる国際社会の協調が生まれるかであります。ウクライナ問題を取り巻くキーパーソンは当事国とそれに影響力を持つアメリカと欧州です。ゼレンスキー氏は欧州に一定の理解と支援を求める中で欧州はアメリカの強引なやり方に現時点では十分に同調していません。特にスターマー政権の英国がアメリカと明白に距離を置いている点がかつての英米協調路線が成立しない弱さを感じます。トランプ氏は関税政策で世界のあらゆる国を敵に回し、搾り取ろうとする中でフロスのような反対の声が確実に増えるでしょう。個人的には6か月後の夏の終わりまでに一波乱起こりそうな気配も感じています。
紙VSデジタル
日経に「デジタル教科書vs紙 学力向上、どちらが効果的?」という記事があります。これは誰のどの意見を聞くかによって全く違う回答が出てきます。よって日経だからどうとか、専門家だからどうという断定的な答えはまだありません。私はカナダで紙の教科書を卸売りしているのでお前の言うこともポジショントークだろうと言われるかもしれません。ただし、先生方を含め、いろいろな声が聞こえているのも事実なのです。つまりデータは他の方よりあるし、関連の書籍も結構な数を読んでいます。また今は止めましたが、東京で塾経営をした際は当時、先端のオンライン型の教材を採用していてその成果もある程度認識しています。
紙VSデジタルについては皆さんが電子ブックを読むときと紙の本を読む時で読後感、特に直後と1か月後、1年後の記憶などを参照していただくと案外わかるかもしれません。書籍に関しては紙に軍配が上がると思います。特に二度読みをするとき、私は時折30年前に読んだあの本を本棚から引っ張り出すのですが、その時自分が気になるページには折り目を入れてあるので「そうそう、ここだよ、このポイント」と納得しながら記憶を植え付けるのです。ですが、電子デバイスだと30年持たないし、蔵書がリスト化されると目に入りにくいのです。