アメリカのプロレスはすごくショーアップされていて、「キャラクター」を人工的にディレクションしていくんですが、日本のプロレスはもうちょっと自然発生的というか、プレイヤーが主体的にぶつかり合う中で結果として生まれる流れがある、みたいな感じみたいですね。

アメリカじゃあ、勝敗が先に決まってるのはもちろんのこと、フィニッシュ技をかけるタイミングとかカメラに対する角度とかまで完璧に指示されて、それに従わないとすぐにクビ・・・・ぐらいの感じらしいです。

一方で日本は、なんだかんだ「流れ次第で」って感じで、場合によっては事前の勝敗指定ごとひっくり返ったりすることがあっても

「面白ければ、ヨシ!(๑•̀ㅂ•́)و✧」

…みたいなところがあるらしく、それが単なるグダグダになることもありますが、奇跡的にうまく行った時には、「理性的概念的に作られたキャラクター」としてのアメリカのプロレスとは違うレベルの「なにか素晴らしい光景」が見られたりする。

それがわかる本当に名作!!!って感じのドラマとしてネットフリックスの『極悪女王』があるんですが・・・

これ、5話=大体5時間ぐらいなんですが、前半は「まあよくあるネトフリ日本ドラマ」って感じだけど、第5話が本当に素晴らしいんで、騙されたと思ってぜひ見てみてほしいと思っています。

ほんと、この第5話は前半も後半もとにかく素晴らしくて、最後の方とかめっちゃ泣いちゃいました。

なんか、日本的な意味での「みんな違ってみんな良い」が詰まってるというか。

「みんな違ってみんな良い」を大事にしたいわけだけど、そうはいっても現実として育ちが良くて外見が良い存在の方がチヤホヤされちゃうわけだよね・・・という現実の中で、その「現実」を無理やり「そんなことないよ!」と誤魔化すんじゃなくて、その「現実」をねじ伏せるかのようなパワー!によって、本当の意味での

『みんな違ってみんな良い』