古橋の場合は、興國高校の3年間に対して1.5%の約2,900万円が、中央大学の4年間に対して2%の約3,990万円が、23歳の時に1年間プレーした当時J2のFC岐阜にも0.5%の約900万円が支払われるようだ。
また、実現しなかったが、ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンの日本代表FW三笘薫に届いたサウジアラビアのアル・ナスルから120億円オファー。仮に三笘が応じ移籍したとすれば、12歳から下部組織に所属していたJ1川崎フロンターレと筑波大学には合計約6億円もの連帯貢献金が発生していたという。

冨安、伊東、香川らの連帯貢献金
プレミアリーグのアーセナルでプレーする日本代表DF冨安健洋の場合、前所属のセリエAのボローニャが受け取った移籍金は推定1,980万ポンド(約30億円)。冨安は12歳から当時J2のアビスパ福岡の下部組織で計7年間プレーし、19歳で福岡とプロ契約を交わし23歳まで5年間プレーしたため、福岡は約30億円の移籍金から合計約1億5,000万円もの連帯貢献金を得た。大物外国人を1人獲得できるほどの金額だ。
2022年にベルギーのヘンクから、移籍金推定1,000万ユーロ(約16億円)でリーグ・アンのスタッド・ランスに移籍した日本代表FW伊東純也の場合、そこで生じた連帯貢献金を使い、母校の神奈川県立逗葉高校にサッカー部員が食事するための「JJ食堂」が造られた。伊東が進学した「神大(神奈川大学)」と「純也」の頭文字から命名された。
2012年7月、ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントからプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した元日本代表FW香川真司(セレッソ大阪)の場合、移籍金は推定1,600万ユーロ(約19億円)。これに伴う連帯貢献金のうち、香川が12~16歳まで所属した仙台市の街クラブ、FCみやぎバルセロナにも約2,000万円が支払われ、同クラブはこのお金で専用のグラウンドを造った。