そして1980年代に、モルヒネやオキシコドンを医療用の緩和ケアとして使うことが法的に許可されます。
しかし、いつの時代も麻薬が持つ悪魔の魅力に惹かれてしまう人は絶えません。
不幸にもオキシコドンやヘロインは裏の闇市場でも盛んに取引されるようになり、無数の犠牲者を出してしまいます。
特にアメリカでは今日も尚、ヘロインの乱用者が続出しており、年間に数万人の死者が出ている状況です。
しかも麻薬の魔の手は大人だけではなく、10代の少年少女にも広がっています。
こうして「神の薬」だと信じられたアヘンは今や、多くの人々を破滅させる「悪魔の実」となったのです。
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参考文献
Out of our minds: opium’s part in imperial history
https://www.theguardian.com/society/2023/may/23/out-of-our-minds-opium-imperial-history-opium-wars-china-britain
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
編集者
ナゾロジー 編集部