感染リスクの認識は、遊び心が高いグループも遊び心が低いグループも同程度でした。
しかし、「ワクチン普及によって状況が改善する」「未来はもっと良くなる」と信じる傾向は、遊び心のある人の方が顕著だったのです。
また、遊び心がある人は、 創造的な適応力が高いことも分かりました。
遊び心のある人は、ストレス対処能力が非常に高く、パンデミック中でも「新しい趣味を見つける」「アウトドアの楽しみ方を工夫する」など、状況に応じて創造的に適応できていました。
さらに、遊び心がある人は、「活動の量よりも質」を大事にしていました。
「何をするかより、どう楽しむかが大事だ」とも考えていました。
実際、遊び心のある人とない人で、趣味の種類や頻度には大きな違いはありませんでした。
しかし、遊び心のある人は より没入し、ポジティブな感情を伴って活動していることが明らかになりました。
今回の研究により、遊び心がある人ほど、「現実を冷静に受け止めつつ、前向きな未来を想像して適応できる」ことが明らかになりました。
そのような人は、「現実を歪める楽観主義者」ではなく、「選択的に前向きな側面を強調する人」でした。
だからこそ、逆境の中でもストレスを抱え込まずに努力を続け、一筋のチャンスを逃さずに成功できるのです。
では、私たちはどうすれば遊び心を持つことができるでしょうか。
遊び心のある大人になるには
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遊び心のある人になる秘訣について、シェン氏は次のように述べています。
「楽しいことに積極的に関わったり、新しいことに挑戦したり、ユーモアを共有できる人と一緒に過ごしたりしてみましょう。
遊び心を持つために特別な遊びをする必要はありません。
日常の中で楽しさを見つけ、柔軟な考え方を取り入れることが大切です」
まず、日常の中で「好奇心」を持つことが大切だと分かります。
新しいことに挑戦したり、未知の経験を積むことで、遊び心は自然と育まれます。