「災い転じて福となす」「ピンチをチャンスに変える」などの言葉があります。
これは、逆境を乗り越えて幸運を手にすることを意味します。
では、実際に困難を良い状況に変えられる人とそうでない人の違いは何でしょうか?
アメリカのオレゴン州立大学(Oregon State University)のシャオユー・シェン(Xiangyou Shen)氏ら研究チームは、「遊び心」がストレス耐性や困難な状況への反応にどのような影響を与えるのかを調査しました。
その結果、遊び心が高い人ほど、困難な状況を楽観的に見て、クリエイティブに乗り越える傾向があると判明しました。
この研究は2025年2月10日付で『Frontiers in Psychology』誌に掲載されました。
目次
- 逆境に強い人の秘訣は「遊び心」!?
- 遊び心がある人は、未来を楽観的にとらえ、高い適応力を示していた
- 遊び心のある大人になるには
逆境に強い人の秘訣は「遊び心」!?

英語圏では「When life gives you lemons, make lemonade(人生でレモンをもらったら、レモネードを作ろう)」という言葉があります。
これは、「レモネードの原則」とも呼ばれます。
レモンが「人生の酸っぱさや困難」を示し、レモネードを作ることは、その困難を前向きで望ましいものに変えることを指しています。
つまり、予期せぬ困難に直面したときに、それを単なる障害とせず、新しい可能性や成長の機会へと転換する姿勢を持つことが重要だという教えです。
例えば、日本でも「災い転じて福となす」「ピンチをチャンスに変える」「逆境をバネにする」という言葉があり、歴史的に多くの成功者がこの考え方を体現してきました。
東日本大震災後、多くの地域が復興に向けて新しい産業を育てたり、地域の絆を強めたりしました。