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まもなく開幕する2025シーズンの明治安田J2リーグ。今オフの移籍市場は監督やゴールキーパーの玉突き移籍など、いまだかつてない活発さを見せた。
海外クラブやJ1の主力選手、元日本代表選手などサッカーファンなら誰もが知っている選手の加入が多く、何かと話題性があったJ2リーグの移籍市場。彼らが今季の戦国J2を勝ち上がる為のキーマンとなるのは間違いない。ここでは、今冬J2に移籍した大物選手8名をピックアップしていく。
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MF高嶺朋樹(北海道コンサドーレ札幌)
1人目は今季9年ぶりにJ2を戦う北海道コンサドーレ札幌へKVコルトレイク(ベルギー1部)より完全移籍で加入したMF高嶺朋樹。U-12からU-18まで札幌の下部組織でプレーした高嶺は、高校卒業後に筑波大学へ進学し2020シーズンより札幌へ正式加入している。3シーズン後の2022年11月にJ1の柏レイソルへ完全移籍すると昨2024シーズン途中にベルギーに渡るなど着々とステップアップを遂げていた。
今シーズンもコルトレイクで公式戦21試合(リーグ戦19、カップ戦2)に出場し球際の強さやボール奪取、左足から放たれる長短のパスや強烈なミドルシュートなど持ち前の技術を見せつけチームの中心選手としてレギュラーの座も確保していた。そんな高嶺がこのタイミングで札幌へと電撃復帰したのは極めて異例と言えるだろう。今シーズンの札幌にとって最大のミッションは「J1昇格」。その為にキャプテンとしてピッチ内外でチームを牽引してほしい。
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MF山口蛍(V・ファーレン長崎)
2人目はヴィッセル神戸でJ1リーグ2連覇(2023、2024)に貢献した元日本代表のMF山口蛍。セレッソ大阪の下部組織で育った山口は、同期のDF丸橋祐介(現サガン鳥栖)と共に2009シーズンよりトップチームに昇格。入団当初は伸び悩む時期もあったが、2012シーズンのJ1開幕戦(浦和レッズ戦)でスタメン出場すると持ち前の球際の強さに加えボール奪取能力の高さを武器に頭角を現し、以降はレギュラーとして定着した。Jリーグでの活躍が認められ、2016シーズン途中には当時ドイツ1部のハノーファー96へ移籍したが怪我の影響などもあり、チームの2部降格に伴いわずか半年で再びC大阪に戻った。その後、2018シーズンまでの3シーズンはYBCルヴァンカップや天皇杯でクラブ初タイトルの獲得に貢献した。