せっかく新薬を開発したところで利益として回収できないどころか、薬価全体ががっつり引き下げられる事で利益が出にくくなっていて現状の薬不足の原因にも繋がっています。
そしてそれだけではなく
【厚労省、創薬支援で基金検討 民間拠出案に米欧団体反発】
厚生労働省が創薬スタートアップなどを対象とする基金の設立を検討していることが分かった。創薬力を高め、医薬品産業の国際競争力を高める狙い。財源として大手製薬会社を中心に拠出を求める案があるが、米欧の製薬業界団体はこの案に反対している。
厚労省が検討するのは「創薬支援基金(仮称)」。金額や設立時期などは明らかになっていない。
財源として民間の新薬メーカーに拠出を義務付ける案がある。具体的には、薬価(薬の公定価格)制度で革新的な新薬の価格を維持する「新薬創出等加算」の対象となる医薬品を抱えるメーカーに対し、収益規模に応じて基金への資金拠出を求める。
民間拠出を義務付ける案に関して、米国研究製薬工業協会(PhRMA)と欧州製薬団体連合会(EFPIA)は25日に共同声明を出し、反対を表明した。 ~以下省略~ (2024/12/26 日経新聞)
創薬支援などという建前で製薬会社から金を取って創薬支援基金なんてものを作って新たな天下り先にしようという魂胆です。
総務省、厚生労働省なんかは組織が肥大化して権力が集まりすぎて公金チューチュースキームをいかに作って天下るか、というところにばかり力を入れている現状を考えるに、やはり平成最大の失敗、橋本行革の省庁再編がいかに頭の悪いものであったか。ということだろうと思います。
現役世代にひたすら負担を押しつけてなんとかしようとしている時点で保健医療行政が破綻しないはずがありません。
破綻を誤魔化そうと薬価を引き下げ続けるだけでうまく回るはずがないのです。
高齢層は投票率が高いし人数も多いという事情から高齢層にばかり配慮して若者を省みず、若者へ負担を押しつける。