ウェールズの住民が沈没した平野丸の乗船者を追悼し続けるのはなぜなのか。
平野丸の運命、その歴史的背景、乗船者の横顔をたどりながら、その後に続いた第2次大戦、広島と長崎に投下された原爆の被害、そして今も途切れることがない世界各地で発生する戦争について考えてしまう1冊である。
郷土歴史家ジェームズさんは本の出版から約半年後の昨年9月、死去したが、建設に尽力した新慰霊碑を通して次世代にもウェールズの地元住民と日本とのつながりが続く。
『平野丸、Uボートに撃沈さる 第一次大戦・日英秘話』
編集部より:この記事は、在英ジャーナリスト小林恭子氏のブログ「英国メディア・ウオッチ」2025年1月15日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、「英国メディア・ウオッチ」をご覧ください。