話を元に戻すと、ガザ所有発言には上掲の3つの事項に加え、トランプの不動産開発業者としての意欲が疼いたのではとか、ガザ沖の油田開発が視野に入っているのではとも言われている。恐らく様々な要素がミックスされた上での爆弾発言だろう。
何れにしてもトランプは、前半に書いたアジア太平洋平定を成功させても、中東平定に失敗しグチャグチャにしてしまえば、生涯スコアはゼロに近いものとなるだろう。だが、従来路線のままでは中東問題は現実的な解決策には至らない。
日本は受け入れる義理と謂れは微塵もないが、イスラエルとの歴史的に根深い関係の米国にとっては、場合によってはガザ難民の米国本土移住受け入れ等のウルトラCもありだろう。トランプの剛腕と大技が期待される。