そんな岐阜だが、残念ながら昨季19ゴールを挙げてJ3得点王にも輝いたFW藤岡浩介が移籍。今季改めて上位を目指すためにも重要な戦力を失った。とはいえ、主力の流出は概ね藤岡のみに留めたと言っていい。その上で、新加入選手に目を向けると各ポジションに頼もしい顔が並ぶ。
まず、藤岡の抜けた前線には昨季ヴァンラーレ八戸で10ゴールを挙げたFW佐々木快を獲得。次に中盤にはドリブルが武器のMF泉澤仁と高い技術を誇るMF山田直輝というベテランに加え、昨季途中から松本山雅で活躍したMF中村仁郎も獲得し佐々木も含め得点源流出を感じさせない補強が叶った。そして鹿児島から加入のDF外山凌も、2022シーズンには松本で6ゴール5アシストを挙げている攻撃面も売りの選手。昨季J2では得点を挙げられなかったが、J3での頼もしさは間違いないと言える。
全体的に攻撃面での質の向上が見込める補強となった岐阜。エース流出は痛手だが、各ポジションに実力者を迎えられたことから戦力アップに成功したクラブ1位とした。