特に顕著なのが守備陣の補強。昨季町田ゼルビアから期限付きで加入し、31試合と多くの出場機会を得ていたDF深港壮一郎はチームを離れたものの、新戦力には経験豊かな顔ぶれが並ぶ。J1での経験も豊富なDF井林章に、昨季アスルクラロ沼津の上位争いに貢献したDF附木雄也。さらにいわてグルージャ盛岡より185cmとサイズのあるDF宮市剛も加え、守備陣の強化を図った。そして、攻撃においてジェフユナイテッド千葉へ移籍したMF吉田源太郎に代わりゴールに直結する働きを期待されるのがFW後藤優介だ。昨季は、モンテディオ山形で途中出場が多いながらも24試合に出場。シーズン最終盤の9連勝には与えられたわずかな時間にゴールやアシストをマークして、チームのJ1昇格プレーオフ進出にも貢献した。
また、新加入選手ではないが昨季期限付きで加入し活躍したFW丹羽詩温が完全移籍へ、MF吉田陣平は期限付き期間を延長する形でそれぞれチームに残留。今季も引き続きゴールやアシストに期待できる戦力が残ったことも極めて大きい。
主力の流出を最小限に留めた上で、攻守ともに経験豊富なベテランを加えた讃岐。期限付きから結果を出した選手たちを残すことにも成功しており、マイナス要素も少ないことから戦力アップに成功したクラブ2位とした。
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1位:FC岐阜
主なIN選手
- GKセランテス(FC今治より完全移籍)
- DF外山凌(徳島ヴォルティスより完全移籍)
- MF泉澤仁(RB大宮アルディージャより完全移籍)
- MF山田直輝(湘南ベルマーレより完全移籍)
- MF中村仁郎(ガンバ大阪より期限付き移籍)
- FW佐々木快(ヴァンラーレ八戸より完全移籍)
主なOUT選手
- FW藤岡浩介(FC今治へ完全移籍)
2年連続となる8位でシーズンを終えた昨季のFC岐阜。シーズンの前半戦では9戦未勝利という長いトンネルもあったが、反面終盤戦では7戦無敗で締めくくった。特に、ラスト5節では最終順位がプレーオフ圏以上の相手4クラブに対して2勝2分と手ごたえを掴んで終えられたことは十分に評価できる。