シーズン前半戦の過ごし方が課題の山形にとって、選手の流出を最小限に抑えられたことは確かなプラス要素。その上で、昨季J2で活躍した選手や新たな外国籍選手を複数獲得できたことから、補強により戦力アップに成功したクラブ3位とした。

2位:RB大宮アルディージャ
主なIN選手
- DFガブリエウ(横浜FCより完全移籍)
- MF安光将作(カターレ富山より完全移籍)
- MF谷内田哲平(京都サンガより完全移籍)
- FW豊川雄太(京都サンガより完全移籍)
- FWカプリーニ(横浜FCより完全移籍)
主なOUT選手
- MF泉澤仁(FC岐阜へ完全移籍)
2023シーズンのJ2リーグを21位で終え、昨季はクラブ史上初めてJ3リーグを戦った大宮アルディージャ。冬に一部の主力選手が移籍したものの多くの戦力がチームに残り、そこへ期限付き移籍などでJ3を戦うには十分な戦力を加え開幕を迎えていた。そして、結果は第32節で早々にJ2復帰を決定させると続く第33節で優勝も決め、堂々J3王者として昇格を果たしている。
J2復帰初年度となる今季、大宮は昨季J3を圧倒した勢いを活かしJ1まで駆け上がると言わんばかりに積極的な補強に動いている。注目したいのは横浜FCより加入の2名の外国籍選手。DFガブリエウは長身を活かした空中戦の強さが武器で、守備のみならずセットプレーの場面など攻撃面でも大いに貢献できる。FWカプリーニは突破力や強烈なミドルシュートから得点に関わる働きが可能だ。
もちろん、日本の新戦力も大いに期待できる選手ばかり。京都サンガより加入したFW豊川雄太の得点力やMF谷内田哲平の質の高いパス、さらにカターレ富山をJ2昇格に導いたMF安光将作も加え中盤から前の選手層は数段増した。残念ながらベテランのMF泉澤仁などチームを離れた選手もいるが、一方で昨季期限付きで加入し大宮を支えたFW杉本健勇やMF泉柊椰といった選手が完全移籍へ移行となり残留している。大きな戦力を失うことなく充実の補強が実現したことから、戦力アップに成功したクラブ2位とした。
