とはいえ「常勝軍団」と呼ばれたクラブにとっては不本意な順位であることも事実。今季こそタイトルへ返り咲くため、新指揮官に川崎フロンターレで4度のJ1リーグ優勝を果たした鬼木達氏を招聘し補強にも積極的に動いた。主力が盤石な反面、選手層ではやや薄い印象のあった守備陣にはDF小池龍太とDFキム・テヒョンを獲得。サイド、センターともにJ1クラブから即戦力を加えた。中盤では、残念ながら昨季5ゴール9アシストと攻撃の中心となっていたMF名古新太郎や豊富な運動量で攻守に貢献したMF仲間隼人といった選手たちを失ったが、武者修行先で結果を出しパリ五輪にも出場したMF荒木遼太郎が帰還。輝きを取り戻した若手の復帰により、戦力流出の影響を最小限に留めたと言えよう。そして、最前線にはセレッソ大阪より昨季J1得点ランキング2位のFWレオ・セアラを獲得。昨季期限付きで加入したFWチャヴリッチも完全移籍に移行となっており、前線は破壊力抜群の陣容となった。
中盤で決して小さくない戦力流出があったものの、守備陣の底上げに成功し攻撃陣には新たな得点源を加えた鹿島。8年続く国内無冠に終止符を打つための補強が叶ったことから戦力アップに成功したクラブ3位とした。
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2位:町田ゼルビア
主なIN選手
- DF中村帆高(FC東京より完全移籍)
- DF菊池流帆(ヴィッセル神戸より完全移籍)
- DF岡村大八(北海道コンサドーレ札幌より完全移籍)
- MF前寛之(アビスパ福岡より完全移籍)
- FW西村拓真(横浜F・マリノスより完全移籍)
主なOUT選手
- DF鈴木準弥(横浜FCへ完全移籍)
- DFチャン・ミンギュ(済州SKへ完全移籍)
- MF柴戸海(期限付き移籍期間満了に伴い浦和レッズへ復帰)
- FW藤本一輝(アビスパ福岡へ完全移籍)