湘南ベルマーレから加入のMF田中聡はボール奪取や鋭いパスでのチャンスメイクが魅力。さらに昨季は積極的にミドルシュートを放ちゴールも挙げるなど、成長著しい選手なだけに広島でのさらなる進化にも大いに期待だ。また、MF井上潮音はゲームメイクに定評があり新たなチームの心臓として注目だ。サイドではMF菅大輝も獲得。常に上下動を繰り返す運動量と強烈な左足のシュートが広島でどう活きるのか期待したい。最前線は外国籍選手が相次いでチームを去ったが、昨季リーグ3位タイかつ日本人選手トップタイの19ゴールを挙げたFWジャーメイン良を獲得。新たな得点源が機能するかどうかは、優勝を目指す上で重要な要素の1つとなるだろう。
チームの精神的支柱となっていたベテランや外国籍選手との寂しい別れもあったが、ピンポイントにチーム強化につながる補強となったことから戦力アップに成功したクラブ5位とした。
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4位:名古屋グランパス
主なIN選手
- GKシュミット・ダニエル(KAAヘントより完全移籍)
- DF宮大樹(アビスパ福岡より完全移籍)
- MF浅野雄也(北海道コンサドーレ札幌より完全移籍)
- MF原輝綺(清水エスパルスより完全移籍)
- FWマテウス・カストロ(アル・タアーウンFCより完全移籍)
主なOUT選手
- GKランゲラック(メルボルン・ビクトリーFCへ完全移籍)
- DFハ・チャンレ(大田ハナシチズンへ期限付き移籍)
- MF倍井謙(ジュビロ磐田へ期限付き移籍)
- FWパトリック(ツエーゲン金沢へ完全移籍)
昨冬は前線にFW山岸祐也やFWパトリックら即戦力を複数加えた一方、守備陣ではDF中谷進之介やDF藤井陽也といった主力がチームを離れた名古屋グランパス。その影響もあってか開幕から3連敗と出遅れ、一時は持ち直すもシーズン中盤の6月や終盤の10月に黒星が重なり、ルヴァン杯では優勝を手にするもリーグ戦は最終的に11位と不本意な結果に終わっていた。