また、元日本代表主将の長谷部誠氏(現フランクフルトU-21コーチ兼日本代表コーチ)は浦和レッズ時代(2002-2007)はトップ下だったが、ヴォルフスブルク(2008-2013)、ニュルンベルク(2013-2014)、アイントラハト・フランクフルト(2014-2024)と移籍する度に徐々にポジションを後ろに下げていき、最終的にはリベロ(3バック中央)として活躍。40歳まで欧州で現役を続けた(ちなみにヴォルフスブルク時代の2011年9月17日のホッフェンハイム戦では味方GKが退場となり、交代枠を使い切っていたため後半35分からGKを務めたこともある)。

プロ野球でコンバートというとややネガティブなイメージがあるが、サッカーにおけるコンバートは自身の隠れた能力を呼び覚ます絶好の機会とも言える。現在、能力を発揮できずに燻っている選手も、きっかけ次第で「第2の知念」になれるチャンスがあるのだ。

選手が複数ポジションをこなせることが当たり前となった現在だが、サポーターを驚かせるようなコンバートがあるのか、シーズンを通して注目していきたい。