これに関連して「『自民やくざなら維新は半グレ』安倍批判の佐高信氏、首相や岩屋外相メンバーの湛山議連で」なる記事にも呆れさせられる。見出しの佐高発言に対してではない。彼がそのくらいのことをいうことは先刻承知しているからだ。
そうではなくて、岩屋ごときが「超党派石橋湛山研究会」議連の共同代表だから、「保守」とは最も遠いところに立つ佐高を講師に呼んだり、お題「保守本流と護憲」なる講演で「護憲」を叫ばれたりする、ということにである。佐高は「自民は護憲という選択肢を奪った」と宣まったらしいが、そも自民党の党是は「憲法改正」である。
あやうく神経衰弱になりそうな筆者に、「『話せば影響計り知れず』安倍派会計責任者が参考人招致応じず」なる記事が更に追い打ちをかける。
自民党の不記載問題で有罪判決を受けた安倍派の元会計責任者の参考人招致をめぐり、本人が出席に応じない意向を伝えたにも関わらず、立憲の安住予算委員長が、非公開や国会外での聴取を提案する考えを示したというのだ。
馬鹿も大概にして欲しい。なぜなら、検察の厳しい取り調べを受けて有罪判決を下された者が、出席すら任意の国会の参考人として、検察の取り調べで語ったこと以外のことを話す道理がないではないか。こんな国民を愚弄するパフォーマンスを立憲はいつまで続けるのか。
そしてダメ押しは選択態夫婦別姓の法制化である。内閣府が4日に昨年9月に行った「男女共同参画社会に関する世論調査」を半年遅れで公表したことを、『産経』が『結婚後の通称、旧姓「使用しようと思わない』55.2% 女性は59.2% 内閣府調査」と報じたのである。
この問題は、本年元旦に『産経』が報じた「選択的夫婦別姓、『賛成』16%『反対』49% 小中生2000人調査・質問と回答」なる記事で、「勝負あった」のである。それを、その多くが既婚者である国会議員がああだこうだとこねくり回すのを見ると、それこそ神経衰弱になる。