バルセロナの下部組織ラ・マシアで育ち、若くして高い技術力を備えていたが、トップチームでの出場機会はなかった。2016年にポルトガルのベンフィカへ移籍し、徐々に出場機会を得ると2016/17シーズン以降は主力として定着し、怪我での度重なる離脱はあったもののクラブで数々のタイトル獲得に貢献。特に攻撃的なスタイルが評価され、アシストやチャンスメイクの面でチームにとって重要な存在となった。

2023年夏にフリーでレバークーゼンへ移籍すると、同クラブのシャビ・アロンソ監督のもとでさらに成長を遂げる。移籍初年度の2023/24シーズン、SBでありながら10ゴール15アシストを記録し、チームに欠かせない選手として認められた。守備面でも高い戦術理解度を示し、クラブのリーグ最少失点と無敗優勝に大きく貢献した。

2023年にはスペイン代表に初招集されており、今後の代表定着も期待される。すでに欧州トップレベルでの評価を高めつつあり、今後さらにその存在感を増していく可能性を秘めている。


リッカルド・カラフィオーリ 写真:Getty Images

リッカルド・カラフィオーリ(アーセナル)

イタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリは、2002年生まれのイタリア出身のディフェンダーで、2024年の7月からプレミアリーグのアーセナルに所属している。本職はCBだが、左利きの技術と攻撃参加の能力を活かし、左SBとしての適性も見せている。

ローマの下部組織で育ち、2020年8月にセリエAデビュー。その後、ジェノア、バーゼルを経てボローニャへ移籍すると、3バックの左CBとして起用され、攻撃の組み立てにも関与するプレーが評価された。CBとしての堅実な守備に加え、ボールを持ち運ぶ能力を兼ね備えたことで、現代的ディフェンダーとしての地位を確立した。2023/24シーズンはボローニャで30試合に出場し、2得点5アシストを記録。