科学的な視点から見た「巨人」
現代の遺伝学では、人間の身長の約90%がDNAによって決定されることが分かっている。つまり、特定の集団で「巨人」が多く見られるのは、遺伝的な要因と環境的な要因が組み合わさった結果に過ぎない。
たとえば、バルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニア)には、旧石器時代の狩猟採集民であった「ヴィラブルナ・クラスタ」の影響が残っており、この地域の人々は世界的に見ても非常に高身長である。また、ノルウェーやアイスランドの人々の高身長は、約5000年前に存在したヤムナヤ文化(紀元前3000年頃)に由来すると考えられている。
つまり、歴史的に高身長の人々が存在していたことは事実だが、それが「別の種族の巨人」であったという証拠は存在しない。
SNS上では、「巨人の種族が存在した」「古代の巨大建造物は巨人が作った」などの説が広まっている。とてもロマンのある説ではあるが、科学的な視点から見ると、巨人とは医学的な病気によるものか、単に遺伝的要因による高身長の人々のことを指すに過ぎない。
確かに、歴史上「巨人」と呼ばれる人々は存在した。それらは神話や伝説が語るような超自然的な存在ではなく、遺伝学や医学によって説明できる現象だったようだ。しかし、神話や伝説の中だけでなく、現代の科学がいつか驚くような発見をする日が来るかもしれない。そう考えると、巨人の伝説が今も語り継がれる理由が分かる気がする。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?