■30年前に、そんなことができたのか…

ハイサターンは、今からちょうど30年前の1995年に発売されたゲームハードである。

定価は本体価格150,000円、4インチ専用モニターが45,000円と、現代基準から見てもかなり高額。ちなみに、日立製作所(HITACHI)から発売されたサターンの互換機のため「ハイサターン」の名を冠している。

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(画像=『Sirabee』より引用)

発売当時の様子を知るハードオフ担当者は「内蔵チップを日立製作所が作成していたため、SEGAだけでなく日立でもサターンを販売していました。また、標準仕様のサターンは日本ビクターでも販売していました」「ゲーム屋さんではなく、家電量販店での販売が多く、ほとんど目にすることの無かったゲーム機です」と、振り返る。

注目すべきはその機能性で、ハードオフ担当者は「ハイサターンでは、通常のサターンではオプションで機能拡張しないと再生できなかったビデオCD、フォトCDが標準で再生できました」「また、当時まだ高価であったカーナビ機能を搭載し、専用モニターと合わせることで、3次元仮想空間をナビできる『バーチャルナビ』を使用し、車の中でも楽しめる1台でした」と、説明してくれた。

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(画像=『Sirabee』より引用)

どうやら、現代どころか販売当時ですら「生ける伝説」的な存在だったようで、「スタッフは誰も、新品で販売されていた実機を見たことがありません! 標準のハイサターンも高嶺の花で、量販店で長く売れ残っていた記憶があります」と、興奮した様子で語っている。