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社会的スキルが低い人はゲーム内で衝動買いをしやすい / Credit:DALL·E
2025/02/04
社会的スキルが低い人はゲーム内で衝動買いをしやすい
- 社会的スキルが低い人はゲーム内で衝動買いをしやすい
- ゲーム内での衝動買いは「人気買い」でもあった
社会的スキルが低い人はゲーム内で衝動買いをしやすい

衝動買いという行動は、消費者の行動としてこれまでたくさん研究されてきました。
現実の世界では、自己肯定感が低かったり、社会的不安が強かったりする心理的な要因が、衝動買いやブランド品への好みを強くすることが実証されています。
たとえば、自分に自信が持てない人が、ブランド品というはっきりとしたステータスを持つ商品を買うことで、心の中の空虚さを一時的に埋めようとする「補償的消費」が知られています。
こうした行動は、結果的に衝動買いにつながりやすいと考えられています。
一方で、最近急速に広まったオンラインゲームの世界では、現実のブランド品のような役割を果たす、希少なアイテムや目立つ装飾品がたくさん用意されています。
ゲーム内のレアアイテムや特別なアバター、期間限定のコスチュームなどは、まるで「ブランド品」としてのステータスシンボルの役割を果たしています。
さらに、現実世界での人間関係において自己肯定感が低かったり、コミュニケーションに不安を感じる人は、オンラインの世界では購入を通じて「人気者になりたい」という心理が働きやすいことが指摘されています。
そのため、カラビュク大学の研究者たちは、オンラインゲームユーザーを対象に、競争心や人気を求める欲求、そして社会的能力(スキル)が、ゲーム内での衝動買いにどのような影響を与えるのかを調査しました。
調査は、DiscordやTwitchなどの活発なゲームコミュニティを通じて参加者を募り、234名を対象にオンラインアンケートを実施して行われました。
また、部分最小二乗構造方程式モデリング(PLS-SEM)という統計手法を使って、複数の要因がどのように関係しているかを同時に検証しました。