尾瀬の注意事項
1.熊
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秋もツキノワグマが活発に動きます。尾瀬はツキノワグマの生息地。写真撮影に気を取られ、ツキノワグマの接近に気がつかなかったということがないように気をつけましょう。
- 尾瀬保護財団の公式サイト(ツキノワグマとの共存)やビジターセンターで目撃情報を確認することができます
- 熊よけの鐘があるところでは大きな音で鳴らしましょう
- 自身のザックには熊よけの鈴を付けて自分の存在を知らせながら歩きましょう
- 朝夕の薄暗い時間帯、雨や霧の時は要注意です。山小屋への到着時間を16時までと推奨しているのはそのためです
2. ドロドロのぬかるんだ登山道
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尾瀬は湿地帯のため、登山道はドロドロのぬかるんだ道があります。僕の経験上、下記の道は注意が必要です。
- 赤田代(温泉小屋)から三条ノ滝へ向かう登山道
- 燧ヶ岳登山道の見晴から頂上への見晴新道
- 富士見峠から見晴への八木沢道
※他にも雨上がりはドロ道になる区間があります。
※長靴を持参すれば良いのですが、無い場合は最低でもハイカットの防水登山靴を持っていきましょう。
※ぬかるみは道全体に広がり、逃げ道がないところもあります。ズブズブと泥の中に靴が沈んでいきます。さらに滑りやすいのが特徴です。
3.尾瀬ヶ原には日影がない
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尾瀬ヶ原には山小屋周辺以外、一切日陰がありません。林の中や拠水林の中では日陰ができますが、尾瀬ヶ原を縦断中は日陰がないと考えてください。休憩できるベンチは各所に配置されているのですが、屋根はありません。
季節に関係なく、晴れると日差しがきついので、帽子や日焼け止めなどの対策をしっかり取りましょう。
4.雨と雷
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- 尾瀬は雨が多い地域です。湿原なので3日に1日は雨が降ると言われています
- 雨具は必携です。1日濡れても染み込まない防水の雨具を用意することをおすすめします
- 雨が降ると木道や登山道が滑りやすいのでご注意ください
- また雨に加え、夏場は午後を中心に雷に襲われることもあります。尾瀬ヶ原にいると雨宿りする場所がありませんので、遠くで雷音が聞こえたら、早めに行動しましょう
尾瀬滞在中の注意点
- 尾瀬は自分で出したゴミは自身で持ち帰るのが基本。ペットボトルや食料をたくさん持参すると持ち帰りが大変です。当然少し高いですが、山小屋で購入することも可能です。ドリンク、アルコール、菓子類、カップ麺類など豊富に揃っています。山小屋で購入すると購入したものに限り、ゴミを受け取ってくれます。なお、山小屋にはゴミ箱がありません
- 雨はしっかり降ります。ザックはザックカバーを付けていても雨に濡れ続けると防水機能が低下し、内部へ染み込むこともあります。ザック内の荷物もビニール袋などに小分けにして入れて防水対策をしましょう。特に財布。僕は防水対策が甘く、お札がザックの中で水没してしまいヨレヨレになってしまいました
- 持ち物に保温タイプの水筒とステンレスのコップと書いたのは、山小屋でお湯をもらえるからです(一部の山小屋は有料)。水筒にお湯を入れて、休憩ポイントで絶景を見ながら好きな粉末ドリンクや温かいスープなどを飲むのも楽しみのひとつです
- 尾瀬の水場は山小屋の屋外に設置されています。山から湧き出る天然の水です
- キャンプは指定地以外ではできません
- 尾瀬でも喫煙マナーを守りましょう。吸い殻は必ず携帯灰皿を持参して、帰宅してから処理しましょう。また尾瀬では焚き火は禁止です。コンロも周囲の方々に迷惑にならない場所で使用しましょう
- 湿原には入ってはいけません。木道や登山道から外れてはいけません。また湿原や川にコインを投げ入れるのもいけません。お金は募金箱に入れましょう
- 木道は右側通行です。登山道では上りが優先です
- 尾瀬には病院がありません。救護所もありません。救急車も呼べません。常備薬は余裕をもって持参しましょう
- 尾瀬の生態系を維持し、自然景観を保つために、動物を捕まえたり、植物を採取することは法律で禁止されています
- 至仏山や燧ヶ岳の登山には携帯トイレを持参しましょう。尾瀬ヶ原の散策でも念のため携帯トイレを持参することをおすすめします。トイレ利用は100円が必要です。100円玉をたくさん持参しましょう
- ストックには木道や登山道を傷めないためにもゴム製のキャップを付けましょう
- ペットを連れての入山は禁止です
- 尾瀬の山小屋には各部屋または廊下にコンセントが設置されています。口数が少ないので譲り合って使いましょう
- 尾瀬への訪問時はできるだけ山岳保険に加入しましょう
尾瀬の山小屋事情
『泊まらなければ見られない景色があります』
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鳩待峠から尾瀬ヶ原へは日帰りも可能ですが、ぜひ山小屋に宿泊することをおすすめします。天気が良ければ夕焼け、朝焼け、満天の星空を楽しむことができます。山小屋は徒歩でしか行くことができませんので、非日常の時間を過ごすことができ、静寂の世界を体感することができます。尾瀬の山小屋はお風呂に入ることができるのも特徴。
しっかり歩いた後は、お風呂で温まり、それぞれの山小屋で特徴ある食事を堪能することができます。また山小屋では夕食時に生ビールも飲むことができますよ!
山小屋での注意事項
- 早めに到着した場合は荷物を預かってくれます。
- チェックインは13:00前後、チェックアウトは8:00前後
- 16:00までに到着するようにしましょう。山小屋によっては予約時点で16:00過ぎの到着を受け付けてくれないことがあります。
- 入浴は15:30~19:00頃
- 夕食は17:00~18:00、朝食は6:00~7:00です。
- 消灯時間は21:00頃です。消灯後は静かにしましょう。
- 山小屋には暖房(ストーブ)がありますが、廊下は寒いこともあります。山小屋内で着込む上着を持参してください。なお、冷房はありません
- 原則、山小屋のお風呂での石鹸・シャンプー・リンスの使用はできません。コロナ禍で使える山小屋が増えていますが、持参したものの使用は避けてください。設置の石鹸は植物性のボディソープでした。洗面所には石鹸が常備されていますのでご安心ください
- 山小屋のトイレは水洗・洋式がほとんどです。一部の山小屋ではトイレットペーパーを流すことができず、備え付けのゴミ箱へ入れるシステムを取っています
- 売店は19:00頃まで。ソフトドリンク、アルコール、菓子類や土産物など揃っています。売店で購入したゴミは引き取ってくれます
- バスタオルやタオル類は必ず持参してください
- 山小屋には寝巻がありません。スウェット上下などご自身で用意しましょう
- 歯ブラシと歯磨き粉などの洗面用具も各自にて持参です
- 尾瀬の山小屋では熱湯をもらうことができます(一部山小屋は有料)。保温タイプの水筒にお湯を入れておくと便利です
【参考】尾瀬の山小屋で提供された食事(夕食・朝食)
山小屋によってそれぞれ食事にも工夫されています。山小屋でこれだけの食事を食べられるのはありがたいことです。
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<とある日(2023年)の東電小屋(ヨッシ堀田代)の夕食>
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<とある日(2023年)の尾瀬沼山荘(三平下)の朝食>
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<とある日(2023年)の尾瀬小屋(見晴)の夕食>
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<とある日(2023年)の温泉小屋(赤田代)の夕食>
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<とある日(2024年)の至仏山荘(山ノ鼻)の朝食>
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<とある日(2024年)の桧枝岐小屋(見晴)の朝食>
山小屋のリンク集
【】内は2024年の営業予定期間です。一部休業期間がありますので、詳細は公式HPにてご確認ください。
※尾瀬の山小屋は予約制です。2名以上の利用は個室対応、1名利用は相部屋対応となります。
※山小屋によってクレジットカードの使用可否が異なります。
<山ノ鼻地区>
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至仏山荘【4/19~10/19泊まで営業】
山ノ鼻キャンプ場(受付は至仏山荘にて)【4/19~10/19泊まで営業】
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山の鼻小屋【4/20~10月中旬頃まで営業※4/21~4/25,5/7~5/13は休業】
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尾瀬ロッジ【4/25~10/20泊まで営業※5/6~5/21は休業】
<竜宮地区>
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竜宮小屋【4/20~10/20泊まで営業※5/7~5/16,8月末~9/6は休業】
<見晴地区>
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見晴地区の山小屋
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尾瀬小屋【5/18~10/14泊まで営業】
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桧枝岐小屋【4/20~10月下旬頃まで営業】
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弥四郎小屋【5/17~10/19泊まで営業】
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第二長蔵小屋【5/25~10/13泊まで営業】
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原の小屋【5/25~10月中旬頃まで営業】
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燧小屋【4/27~10月下旬ころまで営業】
見晴キャンプ場(受付は燧小屋にて)【4/27~10月下旬頃まで営業】
<ヨッシ堀田代>
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東電小屋【5/18~10/19泊まで営業】
<赤田代地区>
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温泉小屋【5/18~10/13泊まで営業※期間中休業日あり】
元湯山荘【2024年現在休業中】
<尾瀬沼東岸>
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長蔵小屋【5/18~10/19泊まで営業】
尾瀬沼ヒュッテ【5/21~10/19泊まで営業】
尾瀬沼キャンプ場(受付は尾瀬沼ヒュッテにて)【5/21~10/19泊まで営業】
<三平下>
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尾瀬沼山荘【5/18~10/19泊まで営業※毎週月曜日定休】