また非局在性は量子暗号や量子通信の基礎として知られています。
もしこの二つが根本的に同じ資源だとわかれば、これまで文脈性と非局在性のそれぞれで培われてきた手法やノウハウを一体化できる可能性があります。
加えて、高次元のもつれが実現すれば、2次元の量子ビットでは困難だった並列処理や複雑な演算を可能にする期待も高まっています。
そうなれば、量子計算と量子通信の両面から得られる利点を組み合わせ、新たな量子技術の開発へとつなげられるかもしれません。
全ての画像を見る
元論文
Orbital Angular Momentum Experiment Converting Contextuality into Nonlocality
https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.134.010203?_gl=1*c3zuq7*_ga*NDc0MDg5NTkwLjE3MjAzOTI3NTM.*_ga_ZS5V2B2DR1*MTczODMwOTAzMi43MS4wLjE3MzgzMDkwMzIuMC4wLjg1NDE3ODcwNQ..
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部