つまり家庭菜園のために土地を買ってのんびり米や野菜を作って余ったら出荷しようなんてことはできないのですよ・・・・

企業参入は緩和されたとはいえこんなに厳しい。

たとえば建設会社が裏の田んぼのおばあちゃんが農業をもうやめるというので、田んぼを買い取って、パワーシャベルもあるし社員が交代で米を作ってみようか、なんていうのはほぼ無理です。

・主たる事業を農業にする ・農業関係者が議決権の過半数 ・役員が1人以上農業に従事

なんていう厳しすぎる条件。ワタミが子会社作ってそこに農業経験者を雇って大規模に始めるならともかく、中小零細が副業みたいな形では土地も買えないし、借りてやるにしても専任がいるというだけでリスクが高すぎ。さらに地域集落の役割を負担しろというオマケまで付きます。寝たきりのおばあちゃんの世話とかするんですかね。

農家を守る ↓ 守りすぎて競争力が無くなった。新規参入もできなくなった ↓ 規模が小さくて儲からないからどんどん離農 イマココ

っていう感じです。この危機を打開するには既得権益の見直しが絶対必要なんですが、自民と野党の票田である農家は絶対に反対する。結局、もはや自給率とか言っていられなくなるりのは間近に来ています。

編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2025年1月30日の記事より転載させていただきました。