75歳以上の医療費の窓口負担を年収200万円以上の人は現在の原則1割から2割に引き上げる

“75歳以上の医療費負担2割”改正案 衆院審議入り

75歳以上で200万円以上の収入がある高齢者は少ないですが、それでも若者の負担減 & 高齢者の負担増の議論を可能にした意味でGJでした。

しかし、これから団塊の世代が後期高齢者入りし 益々負担増が見込まれます。よって、後期高齢者の負担額をもっと増やしたらどうなるのかを考えてみましょう。

後期高齢者の負担を一律3割にしたら、どんな世界になるか?

これまで、凄まじい金額が我々の給与明細から掠め取られており、その金額の多くを後期高齢者の医療費の支援金として使用されていることを述べました。

更に、後期高齢者の窓口負担額を増やす政策も徐々に実現しつつあることを述べました。

Murasaki
Murasaki

マジで金掠め取りすぎだから、高齢者にももっと負担してほしいよな。

では、後期高齢者の負担を3割に増やした場合 どんな世界が見えてくるのでしょうか。

雑な計算で、後期高齢者の窓口負担総額が1.5兆円→4.5兆円弱

すでに支払っている後期高齢者の医療費の窓口負担額は1.5兆円であると述べました。後期高齢者の窓口負担額は 実際に医療にかかった額の1割なので これが4.5兆円にアップします。

Murasaki
Murasaki

これだけでいきなり3兆円が浮く計算だ。

クソニートくん
クソニートくん

おれにくれ〜

2023年の出生数は72.6万人だったので、新しく生まれた赤ちゃん全員に413万円給付できる計算です。

しかも、窓口負担を増やすと思わぬメリットがあるようです。

医療の窓口負担を増やしたら、医療の需要が下がる

1993年の論文を紹介します。この研究は、1971年~1986年に行われた「ランド医療保険実験」の結果を解析したもので、医療を受ける人の窓口負担を増やした場合どうなるかを調べたランダム比較実験です。