「若者の車離れ」という言葉が聞かれるようになって久しく、とくに公共交通機関の発達したエリアに住む若者にとって、車は「コスパが悪いもの」という考えが定着していると見られます。

実際に、東京23区内などでは「車がなくても何ら不便を感じない」という環境も多いですが、一方で若者たちから「車が欲しい」という気持ちは本当になくなってしまったのでしょうか。

今回は23区内に住む20代~30代の方を対象に、「いくらお金があったら車が欲しいか」を聞いてみました。

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「年収1000万円でも買わない」という声も

「年収1000万円でも買わない」という声も

「マイカーはコスパ悪い」はケチくさい?都内の若者に「じゃあお金に余裕があったら車買う?」聞いてみたら意外な回答が
(画像=©hikdaigaku86/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

まずアンケートに答えてくれたのは、IT系企業に勤務する20代後半の男性です。現在年収は400万円ほどだといいますが、車の維持に対する意欲はどのくらいあるのでしょうか。

「さすがに23区で車はコスパが悪すぎるんで、年収が1000万円になったとしても買わないと思いますね。そもそも年収1000万円も夢のような話ですけど、そうなったら車じゃなくて投資とかに回すかな。

さすがに年収3000万円くらいあったら、1台くらい買うと思いますけど。いや、それでもマンションとかを買うのが先かな」(20代男性・中野区在住)

このように、かなりの稼ぎがあったとしても、「車の優先順位は低い」という意見は多く聞かれました。

広告系の企業に勤める30代前半の男性は次のようにいいます。

「ポンッと1億円くらいもらえたら買うでしょうね。逆にいうと、そのくらいじゃなきゃ無理というか、そもそもこの辺で生活するには不要なものですし。優先順位的にはやっぱり、まず家を買ってからになりますよね」(30代男性・杉並区在住)

たしかに都内で働きつづける前提であれば、「なくても生活できる自家用車」よりも「生活の地盤となる家」の方が優先度は圧倒的に高いのでしょう。