上司は「部下を成長させるため」に存在しています。目標達成している部下には早急に、さらに成長できる環境を作ってあげる必要があります。

成長②:達成を続けている部下も成長させ続けなくてはいけない

では、目標達できている部下に対しても「さらなる負荷をかけて成長させ続けないといけないの?」と考える上司もいるかもしれません。結論は「成長させつづけなければいけません」です。

ここでは背景にある「すべてのものは変化する」という世の中の仕組み、事実を理解してください。

識学理論では、現状維持のままの状況を「変化させられる」状況と表現します。技術やサービスは日々向上し、ライバルの出現や競争環境は激化し、市場の変化やニーズは多様化するなど、世の中のすべてのものは日々常に変化しています。これは否定できない、紛れもない事実です。

とすると、今どれだけ競争優位な位置も順調な位置も、現状維持のまま止まった状態では、常に進化して変わり続けていく周囲との位置関係は「どんどん変わっていく」ということが事実になります。主体的に「変化する(している)」意識はないが、現実として「自分以外が良くなる方向に周りが動いている、進化している」その中で「自分だけが止まっている」という状況は「周りに置いて行かれている」状況ということです。これを識学理論では「変化させられる」と表現しています。

本人は今の位置をキープし続けているつもりかも知れません。しかし事実は、ドンドン周囲に追い抜かれていき、取り巻く状況は全く変わっていきます。

これが一般的に「現状維持は衰退」といわれる正体です。組織も個人も「変化させられる」状態ではダメなのです。常に成長し続けなければいけません。

評価①:正しい評価の在り方を理解させる

部下が目先の目標達成で満足してしまい「これ以上やっても・・・」と思っている状況はないでしょうか。この理由は部下の視野が「短期の業務成果」という枠内に閉じこもっていて「その期の評価上限に達しているからこれ以上やっても勿体ない」と考えているのです。その認識を変えるてください。