男性が射精後に、急激に性欲が減退して冷静になる状態を、俗に「賢者タイム」と呼びます。

元々はインターネット上で使用されていた俗語ですが、現在は一般的にも広く使用されているようです。

この賢者タイムは、医学的に見るとどのような反応を指すのでしょうか。

また、賢者タイムはどんなメカニズムで生じるのでしょうか。。

目次

  • 賢者タイムとは
  • 賢者タイムが起こるメカニズムは?

賢者タイムとは

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性交や自慰行為の後に訪れる「賢者タイム」 / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部

性交や自慰行為の後、それまで高まっていた性欲が急激に減退し、冷静になる状態を、俗に「賢者タイム」と呼びます。

賢者タイムに突入した人は、直前の性欲に駆られていた自分の行動を顧みたり、人生の虚しさについて考えたりするため、そのような姿が達観・諦観した賢者のイメージと重なるのかもしれません。

もちろんこれは正式な言葉ではなく、インターネットのスラングです。

言いえて妙なこの表現は、性的な文脈以外でも使用されており、「何かを達成した後の冷静な状態」を指すこともあるようです。

では、この賢者タイムと呼ばれている状態は、医学的には、どのように表現できるのでしょうか。

候補としては2つ挙げられます。

1つは、射精後不応期または不応期(Refractory period)です。

これは主に男性の興奮状態が、射精により急激に鎮まる心理状態のことを指します。

この期間、人は性欲を完全に失い、冷静になり、虚無感に襲われることがあります。

またこの時はペニスが過敏になっており、更なる刺激を与えようとすると、痛みを感じることがあります。

例外はあるものの、女性は不応期を経験せず、オーガズムの直後に追加のオーガズムを経験できると言われています。

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深い悲しみや憂鬱が生じる「性行為後憂鬱」 / Credit:Canva