その後各方面からの反対運動があったことで成田新幹線計画は消滅、1991年に新幹線のためにつくった施設を転用してJRと京成電鉄が新しい成田空港駅をターミナルのそばに開業させました。

この時にこれまで成田空港駅だったこの駅は東成田駅となり空港アクセスの役割を終えました。ただ空港関連の職員が利用することから廃駅は免れました。一時20000人/日を誇った乗降人員は今は2000人/日となり京成電鉄の駅の中でも低い方に入ります。

どのくらいひっそりとしているのかといえば、このくらいひっそりしています。

ここは本当に成田空港の敷地内なのか…?思わず疑ってしまいます。

改札前も誰もいない。。。

改札階まで出てきました。昭和から時が止まったかのような構内。積極的にメンテナンスはしていないので古さが目立ちます。

駅の外に出る階段がありました。エスカレーターも利用者が少ないためか利用停止されています。

駅出口にでてきました。かつてはバスやタクシー待ちのお客さんで賑わっていただろうこの場所も人っ子一人いません。元来空港のど真ん中にあるので用がなければ人が通る場所ではないのです。かつて人を集めた栄光ある姿をこの待合所から想像するしかありません。

階段下のこの広い空間もかつての映画を偲ぶことができる場所です。1980年に設置されたレリーフは平安時代の貴族の遊び「曲水の宴」を再現したもの。これを見た多くの外国人観光客が「ああ、日本にやってきたんだ!」と感動したんだと思います。

この東成田駅、成田空港のアクセス駅としての役割は終えましたが、実はアクセスしようと思えばできます。改札脇にある連絡通路を使えば空港第2ビル駅にアクセスが可能なのです。その距離500m。空港職員や、芝山鉄道から来た方は利用すると便利です。わたしも物見遊山で歩いてみることにします。

いや、何この無機質な感じ。海外旅行行くのにこの通路通っていくのはイヤですね。。。ワクワク感が全くありません。ここを歩いている方、2、3人はいました。まぁこの数なら連絡通路があるだけ親切なのかもしれません。