先に夏キスと冬キスの違いを簡単に書かせていただきましたが、大きなポイントについては四季を通じて何ら変わりはありません。だだ、冬キス釣りで釣果をあげるには、より基本に忠実な釣り(+α)を実践することが求められます。

シロギス釣りの基本のおさらい

・丁寧にエサを付けること
・底を取ること
・誘いを入れること

エサ付けについては、夏場よりも気持ち長め3~5cmをその日の「食い」によって使い分け、イソメが真っすぐになるよう、通し刺しかチョン掛けにて付けます。これを丁寧にやるか否かで、驚くほどアタリの出方が変わります。タナについては、シロギスは底にへばりついている魚なので仕掛け(オモリ)を底に付けなければアタリはでません。かといって糸を弛ませるようでは、アタリはわからず、更にお祭りの原因になってしまうのでこれもNG。慣れない方は、まずはゼロテンションを体得しましょう。

最後の「誘い」については、ちょい投げでゆっくりズルズル引きずってもOK。ただし、釣行日は北風強く船の移動が速かったため、ちょい投げは有効とはいえず、船下に落として目線まで竿先をスッと上げる誘いが効果的でした。しかし更に波っ気がある日は、しっかり底を取れてさえいれば船の揺れ自体が誘いにもなるので、むやみに誘わず、むしろゼロテンションキープすることが正解となることもよくあるパターン。基本に忠実に、かつ状況に応じた臨機応変な釣り方。ザックリですが、これがキモとなります。

コンディションは最悪

7時過ぎに江戸川の桟橋を出船した船は、波があるため速度を落とし、ポイントである中ノ瀬(木更津沖)に向かいます。ポイント到着は9時すぎ。船長の合図18人の釣り客は一斉に仕掛けをおろします。

ダイソー釣具で冬の船キス釣りに挑戦!【千葉・たかはし遊船】船中2番目の好釣果をゲット鹿島の船は出船中止だったそう(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

周りを見渡した限り、貸し竿利用は1名。皆さん、竹製の和竿、メーカー品のシロギス専用竿を上手に操っています。そのような中、筆者の竿はダイソー。リアル「釣りは道具じゃない、道具は値段じゃない」を証明すべく頑張ろうと心に誓う!

ダイソー釣具で冬の船キス釣りに挑戦!【千葉・たかはし遊船】船中2番目の好釣果をゲット2.7mのダイソー竿(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)