インポスター症候群の強い人は、何事にも完璧を追い求めてしまい、少しでも自分の理想に達していないと、自己評価が下がったり、自信喪失につながります。

そこで仕事でも私生活でも程々の達成度で納得する習慣を身につける必要があります。

その具体的な方法としては、例えば、タイムリミットを設けることです。

完璧主義者は自分が納得できるレベルに達するために、タスクに必要以上に多くの時間を費やしてしまいがちですが、これをあらかじめ「このタスクは1時間で締め切る」というように時間制限を設けるのです。

その時間内で最善を尽くし、できたものの完成度に納得する習慣を身につけることで、インポスター症候群を効果的に管理できるようになるでしょう。

画像
Credit: canva

また「大きなタスクを小さなタスクに分割すること」も効果的です。

インポスター症候群の人は自己評価が極端に低い傾向にありますが、これは高すぎる目標を設定したり、大きなタスクを一度に片付けてしまおうとすることも一因となっています。

そうした大きな目標やタスクはそもそも成功すること自体難しく、失敗や挫折によって自分の能力を疑いやすくなってしまうからです。

そこで大きなタスクであれば、短時間でクリアできる小さなタスクに分割してみましょう。一つ一つを着実に達成していくことでタスクに取り組むプレッシャーを軽減し、自己肯定感を高めることにもつながります。

また、自分と同じような境遇に悩んでいる先輩や知人に相談することも、インポスター症候群を克服するためのカギとなります。

それは役に立つアドバイスをもらうだけでなく、「同じ悩みを持っている人は自分だけじゃないんだ」と知るだけでも、孤独感や心理的重圧から解放されて、心が軽くなるでしょう。

先にも言ったように、インポスター症候群は約7割の人が経験していることであり、もしあなたがインポスター症候群に悩んでいても、同じような苦しみを経験している人が周りにたくさんいるはずなのです。