鴻海が買うと、とにかく「鴻海側のEV参入のためのネタ」として使われるんで、それが良いか悪いかは微妙なところだと思いますね。

日産は過去のエンジン車のガチファンみたいなのも沢山いるし、今NISMOとか案外良いクルマ出してるんだよ、て言ってるマニアの人のコメントとかも最近見ましたし。

そういう部分での「カルチャーギャップ」を丁寧に扱わないと延々と揉めて余計に成果が出しづらくなったりするかも。

だから、

・ホンダと日産がちゃんと提携して遠慮せず物を言い合って決断するのが最上 ・次に鴻海に買ってもらってとにかくEV化に全力で舵を切るのもまあ悪くない可能性はあった ・ホンダと日産がプライド競争でグダグダと対立し、結局時間とお金を浪費するだけで終わるのが最悪

という感じなのかなと思っています。

だから「ちゃんと提携できれば」「当たり前の提携仕事をやりきれれば」可能性は十分あるはずの選択ではあるんですよ。

5. 「田舎連合」vs「首都圏連合」の後者はちゃんと「まともな仕事」ができるようになるか?

繰り返しますが、「ちゃんと当たり前のことをやれば」、それほど悪い選択ではないのではという感じではある。

でもその、日産とホンダとか本当にちゃんと一緒にやれるの?っていうのは確かにすごい不安ではあるんですよね。

「巨額投資」が必要な分野が目白押しな状況の中で、規模を大きくすること自体は間違ってない。

「日産とホンダには全くシナジーがない、追い詰められてヤケクソになって経産省が無理やりくっつけたんだ」

ってカルロス・ゴーンがブルームバーグのインタビューに答えてましたけど、その動画最後の方まで見たら感情的反発は徐々に収まって「長期的にはシナジーもあるだろう」みたいなこと言ってました。

韓国には二大自動車メーカーの現代と起亜ってのがあったんですが、アジア通貨危機の時に起亜が破綻して現代が吸収して一社だけの巨大会社になったんですよね。