本当はここで独自の技術の方向をリスクを取って決断できたらそれが一番良いけど、それができずにズルズルと少額の「やってるフリ」投資しかできないようであれば、逆にいっそ徹底して「マネシタ電器方式」でやるのがいいように思います(笑)

「マネシタ電器」っていうのは、昭和の時期に今のパナソニックが”松下”電器だったころ、ソニーが「モルモット」となって色んな先進技術を形にし、それに対して松下は後追いで徹底的に「マネ」をして、あとは経営力と地道な販売力で勝負をする・・・みたいな戦略を取っていた頃の話ですね。

AIの進展は日進月歩すぎて、しかもものすごいスピードで進歩しているから、「一年前の超超最先端」を今なら結構普通にそこら辺のアマチュアでも再現できちゃったりする時がある。

先進技術の囲い込みに対してオープンソース化で対抗するムーブメントも起き続けるので、「先行する技術競争」をちゃんと冷静な眼で見ながら、「ある程度方式が固まってきた」時点で巨額投資を行ってドンと追いつこうとするのもそれほど無理なことではない「空隙」が生まれうると思います。

自力で最先端技術選定が「固まる」までの競争に参加するのはもう諦めちゃって、その間は「アーリーアダプター」に普及してから少し苦戦しているEVを尻目にハイブリッドを売りまくって「投資の原資」を真剣に溜め込んでおいて、どこかで

ガチのマネシタ電器戦略

…で追いつく・・・ような決断が必要なのではないでしょうか。

5. ホンハイが買った方が良かったのでは?という話について

台湾の鴻海が買うのでは?っていう憶測が流れていて(実際はそこまで具体化しきってる話ではなかったそうですが)、そっちの方がいいんじゃないの??って思っちゃう人が多いのはわからんでもないんですが・・・

ただ、鴻海に買ってもらったシャープも一時期は良かったけど最近はちょっと業績落ち込んでたりして、「短期的に持ち直す」のは「黒船統治」がいいけど、長期的にちゃんと勝ち筋を見出すには「日本勢でまとまる」ことが必要になる面もあるなと思います(ゴーンも最初は良かったけど長期的に見ると禍根を残した部分も結構ありそうですし)。