で、さらに、タイトルの落合陽一氏の話って何???って感じなんですが、日産とホンダに限らず日本の自動車業界の今後みたいな話をする時に、落合陽一氏の会社ピクシーダストテクノロジーズがナスダック上場するも即上場廃止にしちゃって云々・・・といったトラブルにまつわる「今の日本の経営環境のどこが問題なのか」という共通の課題が浮かび上がってくるという話を最後にちょこっとだけ追加したいと思っています。

1. 日産の苦境は、”EV化”の流れに乗り遅れたからではない

まずこれ、すごく大きな誤解なんですが、日産が苦境に陥ったのは世界のEV化についていけて無い日本自動車メーカーの失策ゆえ・・・ではない、というところが注意が必要です。

むしろ日産は日本メーカーの中で最もEV化に熱心だった企業と言っても過言ではなく、逆にいうとそこでトヨタやホンダが持ってるハイブリッドがあまり強くない(一応あるけど色んな主力車種には幅広く展開できてない)事が、「今の」日産の苦境の一因になっている。

巷では「EVは終わった」とか逆に「世界は一気にEVに向かう」とか両極端なことを言われていますが、これはどちらも間違いで・・・

単純に言うと、「コロナ前後」ぐらいの時の日本メーカーがノンビリ構えていた時代に比べると圧倒的に世界のEV化は加速して、日本メーカーも「ヤバい」と思って挽回しようとしてはいる。

一方で、2023年前半ぐらいに熱狂されてたような「このまま世界を一気にEVが制覇するぜ!」という感じでもなくなってきており、欧米の各社も野心的なEV化目標を撤回する発表をしていて、そして直近でハイブリッドに強みがある日本車メーカーは次々と過去最高益を出したりしている。

で、「直近で」日本メーカーがあまり電気自動車を出してないのは、生煮えで出しても儲からないから、戦略的に「そこには現時点では出ていかない」感じになってるんですよね。