全体として、「総合家電メーカー」に対抗する平成時代の定番成功パターンであった「オシャレ家電(でも保温できませんみたいな)」ではなく、「地方発でそのプロダクトに真剣に向き合ってる企業」が伸びてるというのは大変健全なことのように思いました。
僕はコンサル業のかたわら、趣味で色んな個人と「文通」しながら人生考えるっていう仕事もしてるんですが(ご興味があればこちらから)、それで繋がってるある「伝統的な電機メーカー」勤務の女性は一度「オシャレ家電炊飯器」を買ってはみたものの、やはりかなりはやく壊れちゃったし、保温できないし、そもそもボタンのところの文字盤の塗装とかがすぐ消えてきちゃって「うちのメーカーじゃありえん」って笑ってましたw
なんかそういう「平成時代の徒花」的な、「あまりに昭和型に古い体質の家電メーカーに対抗するための徹底したオシャレ路線」みたいなものが、一巡してトレンドから外れてきてるのを感じるんですよね(で、普通の家電がそもそも結構オシャレ感あるものになってきた)。
この「古くてダサいけど質実剛健」vs「新しくてオシャレだけどどこか軽薄」みたいな平成時代風の対立構図が徐々に無効化してきて、「普通にオシャレだけど実はすごく真剣にやってるから質も伴ってる」みたいなゾーンが新しく生まれつつあるんじゃないか?って感じるんですね。
そういう「変化」は社会全体で起きていて、例えば「本当に美味しいコーヒー店」が、昔みたいに「こだわってます!」風じゃなくてかなり見た目もオシャレ風で軽々しく淹れてそうな店の方が美味しいことが増えてるのでは?という話とか、最近マニュアル車の運転でヒールアンドトゥの練習してるんだけど、解説動画をYouTubeで漁ってると「超うまい人」は一番ヘラヘラしてる感じがする・・・みたいな話も含めて、今日本社会に起きている「新しい変化」について考察する記事が以下に続きます。