2023年に満を持してウルブスに戻ったが直後にベルギーの名門であるスタンダール・リエージュへ完全移籍。結果プレミアリーグでの出場機会は1度もなかった。ベルギーではレギュラーに定着し、36試合で7ゴールの成績を残したものの、クラブが複数の訴訟問題を抱え選手たちへの給料の未払いも発覚。問題が解決される気配がなく、2024年にサンフレッチェ広島に加入した。

まだ29歳と全盛期の川辺は、『Transfermarkt』のJ1リーグの市場価値において最高ランクに評価されており、類まれなスキルと戦術眼で日本代表への復帰を虎視眈々と狙っている。

武藤嘉紀 写真:Getty Images

武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)

欧州所属歴:マインツ(2015-2018)ニューカッスル・ユナイテッド(2018-2021)SDエイバル(2020-2021)

2024年のJリーグ最優秀選手賞を受賞しその実力を知らしめたFW武藤嘉紀。そんな彼のヨーロッパでのキャリアも順風満帆ではなかった。J1のFC東京(2013-2015)で頭角を現すと2015年にブンデスリーガのマインツ(2015-2018)へ移籍。時折怪我で離脱することもあったが66試合で20ゴールを挙げる活躍を見せ、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドに移籍を果たした。

しかし、ニューカッスル在籍時(2018-2021)には期待に応えることができず。選手層の厚さや戦術的な要素が絡み合い、武藤に与えられた時間も限られていたのは事実だが、プレミアリーグでは727分間のプレー時間でわずか1ゴールを記録したのみで、移籍金に見合わない選手だとイギリスでは酷評された。

その後スペインのSDエイバル(2020-21)時代を経て、2021年8月にJ1のヴィッセル神戸に完全移籍。積み重ねた経験を元にJ1の舞台ででキャリアを立て直し、現在では神戸の主力選手となっている。神戸では127試合に出場し36ゴール31アシストを記録しており、その成績はJ1では群を抜いている。


長友佑都 写真:Getty Images

長友佑都(FC東京)