チャート:サーム・ルール(直近3カ月の移動平均と過去1年間の最低水準の差)、0.5ポイント割れを維持

jr24dec_sahm (出所:Street Insights)

労働参加率は前述したように、3カ月連続で62.5%と、24年1月以来の低水準だった。20年2月(63.4%)以来の高水準を回復した2023年11月の62.8%から遠のいた。

就業率は2022年2月以来の低水準に並んだ前月の59.8%→60.0%へ改善も、2020年2月(61.1%)以下が続く。

チャート:労働参加率は横ばい、就業率は改善

jr24dec_sector_lp (出所:Street Insights)

経済的要因でパートタイム労働を余儀なくされている者などを含む不完全雇用率は、前月まで3カ月連続で7.7%で横ばいを経て、7.5%と6カ月ぶりの水準へ低下。ただし、予防的利下げを行った2019年平均の7.2%を上回ったままだ。

チャート:不完全雇用率、2019年平均を上回る水準を維持

jr24dec_sector_u6 (出所:Street Insights)

失業者とは、①失職中、②過去4週間に職探しを行なった、③現在、勤務が可能――の3条件を満たす必要がある。失業期間の中央値は10.5週から10.4週へ縮まりつつ、2021年12月以来の水準近くを保つ。一方で、27週以上にわたる失業者の割合は22.4%と4カ月ぶりの水準に低下、2022年2月以来の高水準だった23.7%から後退した。

チャート:長期失業者が全失業者に占める割合

jr24dec_st (出所:Street Insights)

〇病気が理由で働けないとする人々

「病気が理由で働けない」とする人々は今回、前月比5.6万人増の99.2万人となり5カ月ぶりに100万人割れも、引き続きコロナ前平均の2015‐19年の平均値の93万人を上回った。

チャート:「病気が理由で働けない」とする人々は2015-19年の平均値を上回る

jr24dec_si (出所:Street Insights)