DF畠中槙之輔やエドゥアルド、FW西村拓真ら16人が移籍していく一方で、これまで発表された新戦力は、川崎フロンターレから獲得したFW遠野大弥、サガン鳥栖からの出戻りとなるGK朴一圭くらいで動きが遅い印象だが、そこはシティ・グループの一員。とんでもないビッグネームが加入してくる可能性もあるだろう。

ACL2023/24で決勝進出しながらアル・アイン(UAE)に合計スコア3-6の惨敗に終わった悔しさを晴らすためにも、今季からスポーティングダイレクター(SD)に就任した西野努氏の手腕にも注目だ。


アルビレックス新潟 写真:Getty Images

アルビレックス新潟:樹森大介監督

期待度:★☆☆☆☆

アルビレックス新潟を魅力的なチームに仕立てた松橋力蔵前監督の後任として指名された樹森大介監督。この名前を聞いて「誰?」と感じたのは新潟サポーターだけではないだろう。

それもそのはず、樹森監督の現役時代のJ1での実績は、2000-2002に所属した湘南ベルマーレのみ。しかもレギュラーを奪取できずに、キャリアのほとんどをJ2(水戸ホーリーホック、ザスパ群馬)で過ごし、群馬県リーグ1部のtonan前橋で引退した。その間にはオファーがなく浪人生活も経験している。

2012年から水戸の育成年代の指導を任され、S級コーチライセンスを取得し、昨季までトップチームのコーチを務めていた樹森監督は、就任会見で「突然のオファーにビックリした」と正直な感想を口にした。

寺川能人強化部長は「育成を経験した新しい監督を日本サッカー界に出したかった」と大抜擢の意図を説明。樹森監督も「選手を成長させ、チームを成長させることが一番のストロング」と胸を張ったが、何しろ監督初経験がいきなりのJ1クラブだ。どんなサッカーをするのかも、開幕してみないと何も分からないというのが正直なところだ。