内田:結論をいうと、うまくいきませんでした。メディアを始めて1.5年ほど経った2024年3月ころ、3つの理由から、このビジネスモデルは難しいと考え始めました。

1つ目は、有料化で読者が減ったら、インタビュイーの協力を得にくくなってしまうということ。

2つ目は、インタビュー記事の内容が、コアなビットコイナー、自動売買で稼ぐトレーダー、スウィングトレーダー、小さい値動きから利益を得ようとして1日に何度もトレードしているトレーダーなど、細分化されており、有料化と相性が悪いということです。

月で100万円くらい売れるかもしれませんが、1.5年間の準備期間を経て月商100万円では割に合わないと感じました。

そこで、このメディアは引き続き無料で提供しつつ、コミュニティなど、別で有料のサービスを提供しようと考えました。

それで最初に考え、ベータ版としてリリースしたのが経済指標勉強会ですが、ニッチすぎると考え、その後、投資コミュニティ、FIREコミュニティ、スモビジコミュニティと考え、2024年7月17日、現在の「BMRスモールビジネス研究所」に行きつきました。

出典:内田氏運営のオンラインコミュニティ「BMRスモールビジネス研究所」

――コミュニティは提供して半年弱ですが、いかがでしょうか。

内田:幸いにも順調に会員様は増えています。ただ、会員数以上に重視しているのは、コミュニティの質です。

実際、既にスモールビジネスを経営している、熱量高くスモールビジネスを立ち上げたいという方の継続率、満足度は高く、反対に、事業の立ち上げについて手取り足取りサポートして欲しい人、今すぐ立ち上げたいとまでは思っていない方は早めに退会する傾向です。

合う人には合う、合わない人には合わないというコミュニティになっていて、合う方はオフ会に参加いただいたり、Discordで活発に議論されたりと積極的に活用いただいています。