経済的自由を最も得られるのは、大企業経営者ではなくスモールビジネス経営者でしょう。社長1人から2,3人で事業を立ち上げる、売上数千万円から数億円のスモールビジネスは、派手さこそありませんが堅実でしくじりにくく、自由度が高いです。
とはいえ、どのようにスモールビジネスを立ち上げていくことができるのか、想像できない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、スモールビジネス支援オンラインコミュニティ「BMRスモールビジネス研究所」を運営しつつ、自身もスモールビジネス経営者である内田誠也氏に、ビジネス立ち上げまでの経緯を聞きました。(インタビュー日:2024年9月26日)
光通信の子会社で営業のハードワークに集中――スモールビジネスを始めるまでの経歴を教えてくださいますか?
(内田 誠也氏、以下敬称略):福岡県の出身で、福岡県の有名ではない私立大学を卒業しました。大学時代、堀江貴文さんの小説「拝金」などを読んで起業やIT業界に憧れ、卒業後は東京のIT企業に就職したいと考えましたが、ハードルが高かったです。それでITでなくともまずは東京にと思い、OA機器の営業会社に入社しました。
――どのような会社だったのでしょうか。
内田:その会社では秋葉原支店に配属され、関東全域で複合機の営業を行っていました。
具体的には、テレアポ(電話でアポイントを取り付けること)と対面での商談からクロージング(テレアポで取り付けたアポ先を訪問して契約締結)の二つに取り組んでいましたが、私はテレアポが得意ではなかったので、主に商談を担当していました。
あくまで私の所属していた支店の10年前の話ですが、その会社ではアポ取りから商談、契約締結まで、一日で終わらせていました。
都心の会社はこういったOA機器の契約については複数の会社から相見積もりし条件を比較し決めることが多く、何百万円もする複合機を即決では契約してくれません。