しかし地方のお客様であれば比較的即決でご契約いただけることが多く、この経験を通じて、誰に対して、どのようにしたら売れるのかを、肌で感じることができました。

男性化粧品の営業はさっぱりだった

――その後について教えてください。

内田:もともと、IT業界で仕事がしたい、将来起業したいという考えがあり、このOA機器の営業会社は1年弱で退職しました。

その後、男性用化粧品の会社で販売店への営業を行いましたが、それまでの営業とは全く別物で、全然契約はとれませんでしたね。営業といっても、商材、売る相手がどういう人かによって、様々だと痛感しました。

結局、こちらも3か月ほどで退職しました。

いまのビジネスにつながるSEOコンサルティング業務をはじめた

内田:その後、SEOコンサルティングを提供する会社に転職、新規獲得営業とコンサルティング業務に従事しました。

業務のやりがいはあり、楽しかったのですが、あくまで外部からの提案であり、実際に中の人となってプロジェクトを自ら進行できないもどかしさを感じ、SEOメディアを運営していた会社にその後転職しました。そこは、薄毛、ダイエット、脱毛、バストアップという、コンプレックス系の分野のSEOで集客し、商品を紹介してアフィリエイト報酬を得るという方法で急成長している会社でした。

しかし、その後、検索エンジンのアルゴリズムが変更され、売上がほぼ消失するほどアクセスが激減し、薄毛に関する知見を活かして育毛剤のD2C事業も立ち上げましたが会社は解散してしまいました。

とはいえ、「記事を書き、アクセスを集め、収益に繋げる」について、この会社で学ぶことができ、後の起業にも繋がっています。

オーナー社長がハードワークを苦にしないのは、彼らがリスクを取り、リターンを得られ、裁量も持っているから

内田:その後、解散した会社で事業責任者をやっていた上司が創業した採用支援会社で仕事を手伝うようになり、起業の後押しとなる、一つの気づきを得ました。