この会社の創業者が当時の私には真似できないほどハードワークしており、なぜだろうと思ったのですが、これは能力や気力の差ではなく、「とっているリスク、リターン、裁量の差」だと気づきました。

それで私もリスク、リターン、裁量を求めて起業しなくてはと考え、起業のネタや方法について調べ始めました。

すると、それまではいわゆるベンチャー、スタートアップでの仕事が長く、起業は新しいこと、斬新なことをやらなければならないと考えていたのですが、スモールビジネスなら新しいことはやらなくていい、むしろやってはいけないという考え方にも触れました。これが転機になりました。

投資メディアで起業!

――具体的にどのような考えに至りましたか。

内田:起業するにあたって、重要なポイントは3つ、①好きなこと、②得意なこと、③儲かることだと考えました。

まず、私は2017年から暗号資産への投資をしていたので、暗号資産の投資は①好きですし②普通の人よりは得意と言えます。

――③儲かるについてはいかがですか。

内田:儲けるについて、ウェブメディアならSEOで集客しアフィリエイトで売上を作るというやり方が多いですが、これだと過去やったことの繰り返しで楽しくなく、競合も強く確実に勝てるかも見えなかったんですね。

それで着想を得たのが、「マーケットの魔術師」という海外の投資家やトレーダーにインタビューした記事をまとめたアメリカの本です。この本の日本版をやりたいと考え、2022年7月19日、「Burry Market Research(バーリ・マーケット・リサーチ)」というメディアを立ち上げました。

出典:内田氏運営の投資メディア「Burry Market Research」

収益については、「読者が集まったら課金しよう」くらいの漠然とした方針でした。

課金モデルを諦め、バックエンドで別商品を売るビジネスモデルに転換

――読者から直接課金するビジネスモデルはうまくいったのでしょうか。