最後に今年の乙巳の年相を踏まえて、我々SBIグループとしてどうするかについて述べておきます。 第一に、今年中にSBI新生銀行の公的資金返済(残り約3千3百億円)に「けり」をつける。返済後、出来る限り早いタイミングで株式公開を行うとともに、SBI新生銀行を中核とした第四のメガバンク構想を具現化し、広域地域プラットフォーマーとして地域社会に貢献する。
第二に、SBI証券を中心に展開してきた「ゼロ革命」はこれまでのところ成功裏に推移してきたが、今年はフェーズ2に移る。即ち、現在のSBI証券関連の顧客基盤を新商品の開発、新たなマーケットの創出、他グループ企業とのアライアンスの強化等々で倍増超の3千万人にもっていく。
第三に、今年はこれまで辛抱強く育成してきた暗号資産事業などが米国トランプ大統領の誕生と伴に大きく開花成長。一気にデジタル生態系をグローバルな視点で整備・拡大する。この分野での人材の採用・登用を積極的に行う。
最後に、相場格言に「辰巳天井」とあるが、我々は株式市況や為替相場に振りまわされないよう、通常のヘッジ手段だけでなく、新たな手法を開発しなければならない。そういう意味でリスクヘッジを十分考慮した事業ポートフォリオを構築する。
以上
編集部より:この記事は、「北尾吉孝日記」2025年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。