■ 君が代の歌詞発祥の地とされる「大宮神社」
さて、「君が代」の歌詞発祥の地を訪れるべく、鹿児島市内から車を1時間ほど走らせました。「大宮神社」がある薩摩川内市は、北薩地区の中心都市。京セラ、中越パルプ工業の工場、川内原子力発電所などが所在し、産業の中心となっているほか、長さ365メートル、重さ7トンにおよぶ日本一の大綱をおよそ3000人で引き合う「川内大綱引」などでも知られています。
そんな同市の中心部から少し離れた、国道328号沿線の入来町日之丸地区に、大宮神社は鎮座しています。
国歌の詞の発祥の地とされていることから、さぞ大きな神社であろうと思いながら、いざ大宮神社に赴くと、外観に関しては普通の神社。鳥居のすぐ奥に本殿が見えており、むしろどちらかといえば境内の敷地はやや手狭と言えそう。パッと見ただけでは、ここがあの「君が代」発祥の地であるとは気が付かないかもしれません。
早速鳥居をくぐって境内に入ると、手水舎の屋根の下に入来神舞を象徴する南方鬼神が描かれた大凧を発見。まるで炎のように赤く逆立った頭髪と、大きく見開いた目、手に持った薙刀が、力強い筆遣いで迫力たっぷりに表現されています。
その後、本殿に進む階段のすぐそばにて、「君が代発祥の地」と書かれた看板を見つけました。説明によると、たしかに「神舞の中で君が代を歌い、国歌の基になった」とあります。
そして、看板の隣には歌詞にも登場する「さざれ石」が置かれていました。「これがさざれ石か……」と、途端に背筋が伸びるような思いになった筆者。さざれ石自体はさまざまな神社に置かれていますが、やはり歌詞発祥の地のさざれ石には妙な感動を覚えます。
こうなると、実際に神舞を見学し、歌詞の一節を直接この耳で聞きたかったところでしたが、披露されるのは11月23日の「大宮神社祭」と大みそかの年2回に限られるようで、今回は残念ながら機会に恵まれず。参拝を行い、神社を後にしましたが、少しだけ心残りのある訪問となりました。
なお、この日は1月4日でしたが、三が日を過ぎても参拝客がちらほら。熱心にカメラを構える方もいるなど、年の暮れから正月にかけて「君が代」のルーツを一目見ようと考えた方は、筆者以外にもきっと多かったことでしょう。薩摩川内市に観光等で訪れる機会があれば、ぜひ国歌発祥の地、大宮神社に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
<参考・引用>
鹿児島県HP「君が代 発祥の地」
鹿児島県神社庁「大宮神社 入来神舞」
(山口弘剛)
提供元・おたくま経済新聞
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