■マクスウェル一家の事例
1987年の夏、4人家族のマクスウェル一家は1週間、サンフランシスコとその周辺で休暇を過ごし、友人たちと一緒にメンローパークに滞在して楽しい日々を過ごした。
無事に休暇を終え、帰路は混雑を避けて夜道を車で走ることにした。
数時間運転した後、4人家族は空に奇妙な光を見つけた。それは、ビーチボールほどの大きさの緑色の光を放つ球体で、20メートルほど上空を車の走行スピードに合わせて飛行しており、数マイルを一緒に移動したのだ。
その間、家族は恐怖に襲われることはなくむしろ皆で驚き、興奮のひと時を体験したのだった。
一家が帰宅した翌日は日曜日で、昼下がりに家族の10代の娘がベランダの椅子に座ってウォークマンで音楽を聴いていると、道路の反対側にいる男性の姿を認めた。
男は白いシャツを除いて、完全なる黒装束だった。夏の晴れた日だというのに、黒い手袋さえつけていたのだ。そして男が奇妙な笑みを浮かべてこちらをじっと見つめているという事実に気づいて少女は動揺した。
少女は恐怖に駆られて家の中に戻り、すぐに父親に報告したのだが、父親と一緒に外に出るともう男の姿はなかったという。