■クリスティンの事例

 テキサス州西部で育ったクリスティンは、幼い頃からグリニングマンを何度も目撃している。

 最初に見たのは1歳か2歳の時で、家の戸口にニヤリと笑うグリニングマンがよく立っていたのを憶えているという。

 グリニングマンは中折れ帽子を被り、茶色のレインコートと黒いズボン姿で、光沢のある靴と黒い革の手袋を着けていた。

 そしてその顔にはいつもニヤリとした笑みを浮かべていたのだが、友好的には感じられなかったということだ。