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24年度(23年実施)教員採用試験の倍率が前年度より0.2ポイント低下し、史上最低値を更新した。

「小・中・高等学校が揃って最低となったのは1979年以降初めて」

「受験者数は全校種合計で11年減り続け、4割近く落ち込む」

など、かなり深刻な状況である。

教員の不人気は記事にもあるように学生だけでなく、広く一般市民にまで教員の厳しい労働環境が周知されてしまったことが大きいのではないだろうか。その教員の厳しい労働環境の一端を示しているのが精神疾患で退職・休職する教員の増加である。

休職した教員が過去最多を記録するなど危機的状況にある。退職・休職する教員が増えればその分教員が足りなくなるが、上記のように受験者数自体が減っているため、地域や学校によってはなかなか充足できない事態となる。

このまま受験倍率が低下し続ければ、今のところは少数であろうが、教師としての資質・能力に欠ける教員が徐々に増えていくことが危惧される。そうなれば不祥事を起こすような教員が増えやしないか懸念されるが、案の定23年度のわいせつ教員数は過去最多となっている。