レアルのペレス会長と犬猿の仲で知られるハビエル・テバス会長がトップに君臨するラ・リーガは、このプロジェクトは欧州サッカーの基盤を危うくし、各国リーグの経済バランスを崩壊させる恐れがあるとし、「このプロジェクトはクラブ、連盟、選手、ファン、政府、欧州機関からの支持が不足している」と手厳しく批判。

また、A22のリリースを引用リポストする形で、「A22の連中はまた新しいアイデアを持ち出してきた。まるでチュロスのように次々とフォーマットを生み出しながら、経済的・競技的影響を分析もせずに進めている。彼らの提案するテレビモデルはビッグクラブだけを優遇し、国内リーグとそのクラブの経済的安定を危険にさらすものだ」とXにポストした。

現状ユニファイリーグは、最初のスーパーリーグ構想発表時に猛反発を受けたことを教訓とし、まずは理解を得ようという動きを見せてはいる。しかし特にプレミアリーグのクラブは現在の立場を守りたい傾向が顕著で、UEFAやFIFAから分離した形でのリーグには反対する姿勢を明確にし、参加もしないことを明言。さらに、EUに加盟していない英国の法律により、イギリスのクラブがユニファイリーグへの参加が禁止される可能性もあるだろう。

「無料配信」を謳ったユニファイリーグを取り巻く財政状況は不透明で、その資金源についての疑義も生じている。欧州サッカーはスポンサー収入や入場料収入よりも、放映権収入で成り立っていることは、もはや誰もが知る常識だ。また、UEFAがCLに「リーグフェーズ方式」という新たな試みを加えた形でローンチし、サウジアラビアからの投資を受け、来夏、米国で開催されるFIFAクラブワールドカップと共に起こる欧州サッカー内の権力構造の変動の真っ只中で提案されている。

UEFAチャンピオンズリーグ 写真:Getty Images

サッカーファンからは一定の支持