ディオッサ出雲の運営母体はNPO法人(特定非営利活動法人)だ。特定非営利活動促進法では法の規定に違反した場合、刑罰や行政罰が科せられ、50万円以下(あるいは20万円以下、10万円以下)の過料に処せられる。そして、改善が見られない場合は所轄庁から「認定取り消し処分」が科される。

そんな事態に発展すれば、「ハラスメント行為に端を発するクラブ解散」という前代未聞の事件を引き起こしかねない。“そんなオーバーな…”と感じるだろうが、世界標準ではそれくらいハラスメント行為や人種差別には厳しい姿勢で、根絶に臨んでいるのだ。

昨2023年、スペインサッカー連盟会長が、女子のW杯優勝選手にキスをして、批判され謝罪に追い込まれた。今回の件は、それと比べ物にならないくらいの重大な案件だ。告発した上に“クビ”になった2選手は「時限爆弾」を手にしたまま日本を後にすることになる。運営法人の渡部理事長と堺監督は枕を高くして眠れない日々が続くだろう。